発行日 : 2011年03月07日
~昨年より西・東日本の桜のつぼみは硬く、西日本ほど生長の遅れが目立つ結果に~
株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした約2万箇所の桜の開花予想を発表いたしました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、"日本の桜"を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想の対象の桜は、全国のお花見名所660箇所、近所の公園1万箇所、「さくらプロジェクト」に参加する一般の方の「マイ桜」約1万本です。開花予想にあたっては、過去7年間、一般の方から寄せられた140万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な"観察リポート"、先週全国で一斉調査した"つぼみリポート"、今後の"気象状況の予測"などをもとに算出しています。インターネットサイト「ウェザーニュース」内の「さくらCh.」及び、携帯サイト「ウェザーニュース」では、全国2万箇所の最新の開花予想(開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日)を毎日更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花の最新情報を公開していきます。
近年、桜の開花は早くなってきています。過去30年間の平均と5年間の平均を比べてみても全国的に早まっています。特に 都心部でこの傾向が大きく、関東地方では2006年以来、毎年過去30年間の平均より早く咲いています。一方で、九州南部など太平洋側の一部ではそれほど開花が早まっていないところもあります。また、エリアによっては桜の開花前線が南から北へ進んでいくとも限らない年が多くなってきました。 昨年までは桜の開花は全般に早めの傾向が続いていましたが、今年の桜の開花は昨年と比べると東日本、西日本では遅くなる所が多く、去年、遅い傾向となった北日本は早くなる所が多い予想です。ここ5年の傾向と比べると東日本、西日本はゆっくりめの開花となるでしょう。今年のソメイヨシノの最も早い桜の一輪開花は四国太平洋側の沿岸部や九州で始まり、次第に西日本、東日本へと広がります。都心周辺は3月下旬に開花ピークを迎える見込みです。 今年は3月初めに強い寒の戻りが発生しています。昨年と今年のつぼみ調査結果の比較を行ったところ、現段階で西日本、東日本の桜のつぼみは昨年より数日程度遅れており、開花前の生長の足踏み期間が例年より長くなっていることが分かりました。この後は晴れて暖かくなる日も現れやすくなり、そのタイミングで開花を迎える桜が多くなりそうです。
~つぼみ調査による全国の桜の生長状況~
九州・四国・中国地方では、約半数のつぼみの先が"黄色"以上まで生長
全国約3,000本のつぼみ調査の結果、現在の桜の生長状況は、昨年のこの時期より全般に遅めであることが分かりました。特に西日本ほど昨年に比べて生長の遅れが目立っています。昨年の同じ時期と比較すると、九州では「先が黄色に」なっているつぼみの割合が18%減少しており、四国でも16%減少していました。また、東海は13%、関東でも6%減少しており、東日本でも昨年に比べてやや生長が遅れていることが分かりました。一方、北海道のつぼみはまだ変化が見られず、昨年と同様に100%のつぼみが「まだ小さく硬い」状態でした
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※つぼみ調査について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、先週の3月5日~7日の期間、全国の一般の方と共に"つぼみ調査"を行いました。つぼみ調査により、つぼみの状態を細かく把握することで、より精度の高い開花日を予想することができます。つぼみ調査では、対象となる樹木の生育環境を"日当たり""枝""生長度合い"などを基準にチェックし、つぼみの様子を7ランク別(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、全体が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びた)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、それをもとに毎週月曜日に最新の予想を発表していきます。
~開花に影響する気温の推移と予測~
<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年、気温は北日本、東日本の太平洋側を中心に例年よりやや高めになりましたが、桜の開花に大きな影響を与えるものではないと予想しています。この結果、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていると分析しています
<「成長期」 2月後半以降の今後の実況と予測>
2月の後半は暖かい日が多くなり、2月25日には関東地方で春一番が吹きました。ただし、この後しばらくは寒暖の差がかなり大きくなる予想です。2月末から3月はじめにかけては強い寒の戻りとなって寒気が日本の上空にとどまり、桜のつぼみの生長に不向きな天候が続きました。この後は日本付近を低気圧が周期的に通過するようになり、北日本でも冬型の気圧配置の緩む日が多くなります。低気圧の通過する前には気温が上がることがありますが、低気圧の通過後は全国的に寒気が流れ込んで低温になる日もあり、平年並みかやや低めの気温で経過する所が多くなる予想です。なお、この先の気温傾向に予報と大きな差異が現れた場合には、予報よりも開花日が前後する可能性があります。
~2月28日発表の第一回開花予想との相違点~
第二回つぼみ調査の結果、西日本、東日本の桜のつぼみの生長がやや遅れていること、それに3月にかけての最新の気温傾向予想などから総合的に判断して、2月28日に発表した第一回開花予想に比べて、全国的に桜の開花予想時期は1日から2日程度遅くなりました。なお、つぼみ調査の結果、他のエリアと比べてつぼみの生長が比較的早いエリアについては第一回開花予想と同じ傾向にしています。
下記の予想地点は、全国660箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(http://weathernews.jp/sakura/)または、携帯サイト(http://wni.jp)にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
| エリア | 都道府県 | スポット名 | 開花(1輪) | 5分咲き日 | 満開開始日 | 桜吹雪日 | 昨年開花 | 5年平均 開花 ※1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | 函館五稜郭 | 4月29日 | 5月2日 | 5月3日 | 5月6日 | 5月6日 | 4月30日 |
| 二十間道路桜並木 | 5月5日 | 5月7日 | 5月8日 | 5月10日 | 5月12日 | 5月6日 | ||
| 東 北 | 青森 | 弘前公園 | 4月23日 | 4月26日 | 4月28日 | 5月1日 | 4月27日 | 4月22日 |
| 岩手 | 紫波城山公園 | 4月25日 | 4月28日 | 4月30日 | 5月3日 | 4月30日 | 4月23日 | |
| 宮城 | 白石川堤 | 4月11日 | 4月14日 | 4月17日 | 4月20日 | 4月11日 | 4月9日 | |
| 秋田 | 檜木内川堤 | 4月25日 | 4月28日 | 4月30日 | 5月3日 | 4月30日 | 4月24日 | |
| 山形 | 霞城公園 | 4月16日 | 4月19日 | 4月22日 | 4月25日 | 4月20日 | 4月15日 | |
| 福島 | 三春滝桜 | 4月17日 | 4月20日 | 4月23日 | 4月26日 | 4月13日 | 4月13日 | |
| 関 東 | 茨城 | かみね公園 | 4月5日 | 4月9日 | 4月13日 | 4月17日 | 4月4日 | 4月1日 |
| 栃木 | 太平山 | 4月3日 | 4月6日 | 4月9日 | 4月12日 | 4月2日 | 3月31日 | |
| 群馬 | 前橋公園 | 4月1日 | 4月5日 | 4月8日 | 4月12日 | 3月29日 | 3月29日 | |
| 埼玉 | 大宮公園 | 3月28日 | 4月1日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月27日 | 3月24日 | |
| 千葉 | 茂原公園 | 3月30日 | 4月3日 | 4月6日 | 4月10日 | 3月29日 | 3月28日 | |
| 東京 | 上野公園 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月22日 | 3月23日 | |
| 神奈川 | 三渓園 | 3月25日 | 3月29日 | 4月2日 | 4月6日 | 3月24日 | 3月22日 | |
| 中 部 | 山梨 | 大法師公園 | 3月30日 | 4月3日 | 4月7日 | 4月11日 | 3月23日 | 3月26日 |
| 新潟 | 県立鳥屋野潟公園 | 4月11日 | 4月14日 | 4月17日 | 4月20日 | 4月12日 | 4月8日 | |
| 富山 | 松川公園 | 4月5日 | 4月9日 | 4月12日 | 4月16日 | 4月1日 | 4月2日 | |
| 石川 | 兼六園 | 4月6日 | 4月10日 | 4月13日 | 4月17日 | 4月5日 | 4月3日 | |
| 福井 | 足羽山公園 | 4月6日 | 4月10日 | 4月14日 | 4月18日 | 4月5日 | 4月4日 | |
| 長野 | 高遠城址公園 | 4月13日 | 4月16日 | 4月18日 | 4月21日 | 4月5日 | 4月9日 | |
| 岐阜 | 養老公園 | 4月2日 | 4月6日 | 4月9日 | 4月13日 | 3月27日 | 3月29日 | |
| 静岡 | 駿府公園 | 3月28日 | 4月1日 | 4月5日 | 4月9日 | 3月20日 | 3月25日 | |
| 愛知 | 名古屋城 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月22日 | 3月26日 | |
| 三重 | 伊勢神宮 | 3月31日 | 4月4日 | 4月7日 | 4月11日 | 3月26日 | 3月30日 | |
| 近畿 | 滋賀 | 彦根城 | 4月3日 | 4月7日 | 4月10日 | 4月14日 | 4月1日 | 4月2日 |
| 京都 | 京都御苑 | 3月24日 | 3月28日 | 4月1日 | 4月5日 | 3月17日 | 3月21日 | |
| 大阪 | 造幣局桜 | 4月10日 | 4月14日 | 4月18日 | 4月22日 | 4月12日 | 4月9日 | |
| 兵庫 | 姫路城 | 3月29日 | 4月2日 | 4月6日 | 4月10日 | 3月26日 | 3月29日 | |
| 奈良 | 吉野山奥千本 | 4月15日 | 4月18日 | 4月20日 | 4月23日 | 4月7日 | 4月13日 | |
| 和歌山 | 和歌山城 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月23日 | 3月26日 | |
| 中国 ・ 四国 |
鳥取 | 打吹公園 | 4月1日 | 4月5日 | 4月9日 | 4月13日 | 3月23日 | 3月28日 |
| 島根 | 松江城山公園 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 4月12日 | 3月24日 | 3月27日 | |
| 岡山 | 醍醐桜 | 4月5日 | 4月8日 | 4月11日 | 4月14日 | 4月3日 | 4月4日 | |
| 広島 | 平和記念公園 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月23日 | 3月26日 | |
| 山口 | 香山公園 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月22日 | 3月26日 | |
| 徳島 | 眉山公園 | 3月29日 | 4月2日 | 4月5日 | 4月9日 | 3月23日 | 3月28日 | |
| 香川 | 公渕森林公園 | 3月29日 | 4月2日 | 4月6日 | 4月10日 | 3月24日 | 3月27日 | |
| 愛媛 | 城山公園 | 3月27日 | 3月31日 | 4月4日 | 4月8日 | 3月21日 | 3月25日 | |
| 高知 | 鏡野公園 | 3月26日 | 3月30日 | 4月3日 | 4月7日 | 3月15日 | 3月23日 | |
| 九州 | 福岡 | 舞鶴公園 | 3月23日 | 3月28日 | 4月1日 | 4月6日 | 3月15日 | 3月20日 |
| 佐賀 | 神野公園 | 3月24日 | 3月29日 | 4月2日 | 4月7日 | 3月19日 | 3月23日 | |
| 長崎 | 立山公園 | 3月24日 | 3月29日 | 4月2日 | 4月7日 | 3月19日 | 3月22日 | |
| 熊本 | 一心行の大桜 | 4月2日 | 4月6日 | 4月9日 | 4月13日 | 3月22日 | 3月30日 | |
| 大分 | 平和市民公園 | 3月24日 | 3月28日 | 4月1日 | 4月5日 | 3月19日 | 3月23日 | |
| 宮崎 | 垂水公園 | 3月25日 | 3月29日 | 4月2日 | 4月6日 | 3月19日 | 3月24日 | |
| 鹿児島 | 名勝仙厳園 | 3月24日 | 3月29日 | 4月2日 | 4月7日 | 3月22日 | 3月23日 | |
| (磯庭園) |
ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に一輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、桜の木が一本以上ある範囲の開花の定義は、その範囲の桜が開花するピーク日を算出しています。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義で行ないます。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
※1)昨シーズンより定義を変更したため、5年平均開花は推定値になります。
桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象とします。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎える期間として発表しています。
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析
ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、桜の"つぼみ"から"開花"、"葉桜"になるまでの過程を共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は、約2万人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去7年で寄せられた140万通以上もの各地点における開花情報が蓄積されています。今年は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントの開花予想に活用しています。また、今後発表する予測に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて反映していきます。
(2)近年の統計データを分析
桜の開花予想を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花予想の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去5年、過去10年の統計データをも応用分析しています。さらに今年は、昨年のような、急に到来した寒気の影響で開花までの期間が長引く場合も、早急に開花予想の算出に反映できるようプログラムをバージョンアップしています。
(3) 最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花予想を算出
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また開花を促す3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象が出ますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
(4) 全国660箇所の桜の名所への取材データ
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660箇所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。この660箇所へは、毎日、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査し、携帯サイト、インターネットサイトに更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析し、開花予想に反映しています。
日本の春を告げる象徴とも言える桜開花情報は、日本人にとって特別な意味をもつ重要な情報と考えています。昨年から気象庁の開花予想が取りやめられると同時に、新たに始める企業も増え、これまでの桜情報の在り方が変わる時期を迎えました。多くの情報源から、利用者が能動的に自分にあった知りたい情報を入手できる環境が整っていくことは、一般の利用者をはじめ、桜のイベント等に携わる自治体や企業にとっても有益なことと考えています。ウェザーニューズでは、7年前から利用者がただ情報を受け取るだけでなく、自らが参加し、その主体性を通じて、より桜を楽しんでいただく桜情報を創ってきました。今年も、桜を楽しむ日本人すべてにウェザーニューズの桜開花情報を利用していただけるよう、これまで以上に楽しく、質の高い情報発信を目標に、サポーターと共に取り組んでいきます。
世界主要国 / 地域に29の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。