発行日 : 2010年12月8日

ウェザーニューズ、2011年の花粉飛散傾向発表

花粉の大量飛散が予想される来春は、2月上旬から花粉シーズンへ

~ 昨シーズンより近畿・東海は早め、関東は遅く、2月上旬から飛散開始の見込み ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、12月8日(水)、2011年の花粉シーズンにおける全国および、各12エリア、都道府県別の“スギ・ヒノキ花粉”傾向を発表しました。本発表は、花粉症に悩む方にシーズンの花粉傾向を知ってもらい、早めの対策を取ってもらうことを目的としています。

来春の飛散時期傾向

スギの雄花は冬の寒さを越え、比較的暖かくなると休眠を終えて花粉の飛散を開始します。今シーズンは、12月中旬から寒気が強まり、真冬の寒さになる見込みです。その後は、一時的に寒さが緩む日もあるものの、断続的に強い寒気の流入がありそうです。2月中旬以降は寒さのピークが過ぎ、春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため2月上旬に西日本や東日本で徐々に飛散開始となる所があり、2月中旬になると、一気に飛散開始のエリアが増えそうです。ウェザーニューズでは、花粉観測機『ポールンロボ』を使用し、花粉10個を2日連続で観測した場合に飛散開始と定義し、各エリアの飛散開始時期を発表しています。昨シーズンは2月中旬に曇りや雨の日が多かったため、西日本や東日本でも飛散開始が例年より遅れて2月下旬になった所もあったものの、今シーズンは昨シーズンよりも早めの飛散開始となりそうです。その後、スギ花粉は徐々に飛散数が増え、西日本や東日本では3月上旬にピークを迎える所が多くなりそうです。北日本は、2月下旬まで寒さが続くため、昨シーズンよりも遅めの飛散開始となり、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、西日本や東日本では4月上旬にピークを迎える所が多くなりそうです。


全国各地のスギの『雄花リポート』

携帯サイト「ウェザーニュース」には、「サポーター」と呼ばれる全国各地の会員から、天気などに関する様々なリポートが寄せられます。下記の写真は、今年の12月4日~12月6日にサポーターに募集を行ったスギの『雄花リポート』です。10月に調査した『雄花リポート』に比べると、雄花が膨らみ、緑色から薄茶色へと順調に成長している様子が見られます。


色付きはじめた雄花と緑色の杉の実が混在してました。
(ひまわりさん)

赤く色付いてきて沢山ついてます。
(動物と好きな人さん)

今年の雄花はいつもの年より多く大きいみたいです。
(ストームさん)

何時開いてもいい位にぷっくらと膨らんでいました。
(くまっこさん)

12月4日
埼玉県秩父郡

12月4日
千葉県香取郡

12月4日
滋賀県大津市

12月4日
愛媛県浮穴郡

杉の雄花が立派に成長しています。
(ウエザートムさん)

散歩道遠回りで見つけた杉様。来年にむけてビッチリ雄花が!
(鈴花さん)

緑の成長から薄茶色の熟成へ入った物を見る様になりました。
(ダンテさん)

今の雄花はこんな感じです。
(チェリーさん)

12月4日
東京都練馬区

12月4日(3日撮影)
熊本県水俣市

12月6日
静岡県浜松市

12月6日
大阪府交野市

来春の飛散量の傾向

スギの雄花生産量は、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との相関が高いことがわかっています。中でも日照時間が雄花生産量と関係が深く、これは光合成によって生産量が多くなるためだと考えられます。2010年の夏は、太平洋高気圧の日本へ張り出しが非常に強く、記録的な猛暑となりました。また、日照時間も長かったため、雄花の生産量は多くなり、今シーズンの花粉飛散量も多くなると予想されます。さらに、多く飛散した翌年は飛散数が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と、花粉の飛散量は交互に増減する傾向があります。昨シーズンはスギ花粉の飛散が全国的に少なかったため、2011年のシーズンは表年(統計的に多い年)にあたると想定されます。一方、北海道のシラカバ花粉に関しては、今シーズンは 裏年(統計的に少ない年)にあたりますが、2010年の夏が記録的な暑さであったため、今シーズンは昨シーズンと同等か多く飛散する可能性があります。ヒノキ花粉の飛散数は、スギ花粉の飛散数と傾向が似ているため、今シーズンは、ヒノキ花粉の飛散量も多くなると予想されます。


各エリアの傾向

エリア

スギ花粉飛散時期
(昨シーズンと比べて)

スギ・ヒノキ
花粉量
(昨シーズンと比べて)

スギ・ヒノキ花粉飛散時期予想
(北海道はシラカバ花粉)

北海道

早い

1~2倍(シラカバ花粉)

シラカバ花粉の飛散開始は、3月の気温に大きく影響されると考えられます。飛散開始は昨シーズンよりやや早く、4月中旬~下旬くらいになりそうで す。ピークは5月上旬~中旬でGW中にも飛散量が多くなる予想です。シラカバの雄花の生産量は、スギ花粉と同様に前年の夏の天候と相関が高いことがわかってきています。今シーズンは裏年(統計的に見て少ない年)にあたるものの、記録的な猛暑の影響により、昨シーズンと同等か、昨シーズンよりもシラカバ花粉の雄花が成長し、飛散量が増える予想です。

東北北部

遅い

5~7倍

2月中はまだ厳しい寒さが続きます。このため、東北北部でスギ花粉が飛び始めるのは3月中旬の予想です。本格花粉シーズンにはその後1週間ほどで突入し、4月上旬が花粉飛散のピークになりそうです。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で日照時間が2004年に次いで2番目に長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると5~7倍の飛散量となる見込みです。

東北南部

遅い

2~4倍

2月中旬からは徐々に寒さのピークは越えてくる予想です。このため、早い所では2月下旬から飛び始め、3月上旬には広いエリアで飛散開始となりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンに突入し、スギ花粉のピークは3月下旬~4月上旬になる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で日照時間が2004年に次いで2番目に長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると2~4倍の飛散量となる見込みです。

関東

遅い

5~8倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、関東地方は2月上旬~中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月上旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で日照時間が2004年に次いで2番目に長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると5~8倍の飛散量となる見込みです。

北陸・甲信北部(甲信北部は、長野県北中部)

同じくらい~遅い

5~8倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、北陸地方は2月中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月中旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月中旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で最も日照時間が長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると5~8倍の飛散量となる見込みです。

東海・甲信南部(甲信南部は、長野県南部と山梨県全域)

同じくらい~早い

7~8倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、東海地方は2月上旬~中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月上旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で最も日照時間が長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると7~8倍の飛散量となる見込みです。

近畿

同じくらい~早い

7~11倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、近畿地方は2月上旬~中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月上旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で最も日照時間が長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると 考えられます。昨シーズンと比べると10倍を超える飛散となるところもありそうです。

山陰

同じくらい~遅い

2~4倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、山陰では2月中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月上旬~中旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で最も日照時間が長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると 考えられます。昨シーズンと比べると2~4倍の飛散量となる見込みです。

山陽

早い

5~6倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、山陽では2月中旬に飛散開始となる所が多くなりそうです。その後1週間ほどで本格花粉シーズンとなり、3月上旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギ花の雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、過去6年の中で最も日照時間が長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると5~6倍近く飛散するところもありそうです。

四国

同じくらい~遅い

4~7倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、四国地方は2月上旬に飛散開始となった後、一気に飛散量が多くなる可能性があります。2月下旬~3月上旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、3月下旬から4月上旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、日照時間が2009年よりも長く、記録的な猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると4~7倍の飛散量となる見込みです。

九州北部

同じくらい~早い

2~3倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、九州北部は2月上旬に飛散開始となった後、一気に飛散量が多くなる可能性があります。2月下旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、3月下旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、日照時間が2009年よりも長く、猛暑となったため、雄花の生産量が多くなっていると考えられます。昨シーズンと比べると2~3倍の飛散量となる見込みです。

九州南部

同じくらい~早い

2~4倍

2月中旬になると寒さのピークが過ぎ、次第に春の到来を感じさせる暖かさになりそうです。このため、九州南部は2月上旬に飛散開始となった後、一気に飛散量が多くなる可能性があります。2月下旬にスギ花粉のピークとなる予想です。スギ花粉のピークが過ぎた頃にヒノキ花粉が徐々に飛び始め、3月下旬にピークを迎える所が多くなる予想です。スギの雄花の成長に影響する2010年の夏の天候は、日照時間が過去6年と比較すると最も短いものの、2009年よりも暑くなりました。今シーズンは昨シーンと比べると2~4倍の飛散量となる見 込みです。

都道府県別傾向

都道府県

花粉飛散量
(昨シーズン比較)

飛散シーズンイン 飛散シーズンアウト
北海道 120% 4月中旬 6月上旬
青森 570% 3月中旬 5月上旬
岩手 720% 3月上旬 5月上旬
宮城 270% 3月上旬 4月下旬
秋田 500% 3月中旬 5月上旬
山形 520% 3月上旬 4月下旬
福島 390% 2月下旬 4月下旬
茨城 560% 2月中旬 4月下旬
栃木 500% 2月中旬 4月下旬
群馬 720% 2月中旬 4月下旬
埼玉 690% 2月中旬 4月下旬
千葉 630% 2月上旬 4月下旬
東京 790% 2月上旬 4月下旬
神奈川 810% 2月上旬 4月下旬
山梨 710% 2月中旬 4月下旬
新潟 720% 2月下旬 4月下旬
富山 770% 2月下旬 4月下旬
石川 610% 2月中旬 4月下旬
福井 800% 2月中旬 4月下旬
長野 510% 2月下旬 4月下旬
岐阜 740% 2月中旬 4月下旬
静岡 840% 2月上旬 4月下旬
愛知 730% 2月中旬 4月下旬
三重 670% 2月中旬 4月下旬
滋賀 1170% 2月中旬 4月下旬
京都 1090% 2月中旬 4月下旬
大阪 1000% 2月中旬 4月下旬
兵庫 910% 2月中旬 4月下旬
奈良 740% 2月中旬 4月下旬
和歌山 680% 2月上旬 4月下旬
鳥取 360% 2月中旬 4月下旬
島根 290% 2月中旬 4月下旬
岡山 520% 2月中旬 4月下旬
広島 520% 2月中旬 4月下旬
山口 340% 2月上旬 4月下旬
徳島 510% 2月上旬 4月下旬
香川 410% 2月上旬 4月下旬
愛媛 500% 2月上旬 4月下旬
高知 680% 2月上旬 4月下旬
福岡 200% 2月上旬 4月下旬
佐賀 270% 2月上旬 4月下旬
長崎 170% 2月上旬 4月下旬
熊本 180% 2月上旬 4月下旬
大分 330% 2月上旬 4月下旬
宮崎 360% 2月上旬 4月中旬
鹿児島 220% 2月上旬 4月中旬

※花粉飛散量の求め方について
花粉の飛散量は、沖縄県を除く46都道府県に700台(2010年度)設置された花粉観測機「ポールンロボ」が観測した数値をもとに算出されています。数値は花粉シーズン中に「ポールンロボ」が観測する花粉のカウントで、各都道府県の平均値です。また、花粉飛散傾向の数値は、過去の花粉飛散量と前年の夏の天候やエリア別の飛散傾向、また全国から寄せられる雄花リポートを分析した数値結果になります。


2010年の花粉症対策の分析結果

~花粉症対策~
2010年の花粉シーズンにおける傾向とまとめを発表するにあたり、5月8日~10日に花粉症調査を実施しました。その中で、「今年役立った花粉症対策は何ですか?」との質問をし、回答を選択(複数回答可)してもらいました。その結果、“マスク”が5,363人で最も多く、続いて“飲み薬”が4,712人、“目薬”が3,555人となりました。2009年の結果では、“飲み薬”が1位で“マスク”が2位になっており、“マスク”と“飲み薬”で花粉症の対策を行なう方が多い傾向にあります。2010年は、新型インフルエンザが流行ったこともあり、マスクの普及率がこれまでよりも上昇したことが背景にあると考えられます。


~花粉症対策時期~
2010年の花粉シーズン中、全国の花粉症に悩む方がいつから花粉症対策を行っているのかを調査するため、2月14日~15日に花粉症調査を実施し、「対策はいつからしていますか?」との質問をしました。その結果、“行なっていない”と解答した方が56%と最も多く、続いて“2月に入ってから”が19%、“1月下旬から”が8%、“1月中旬から”が5%という結果となり、2009年の調査結果と比較してみると、対策を行なっていない方が増えていたことがわかりました。2010年は、2009年よりも花粉の飛散量が少ないエリアが多く、また、2月に入ってからの気温低下が影響し、本格的な花粉シーズンの開始が遅くなっていることが一つの要因として考えられました。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に29の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
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