発行日 : 2010年04月12日
第八回桜開花予想発表は、4月19日(月)13時を予定
株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国の公園や学校などを対象とした桜の開花予想を発表いたしました。最新の開花日(1輪開花日、5分咲き日、満開期間、桜吹雪日)は、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の「さくらCh.」(http://weathernews.jp/sakura/)及び、携帯サイト「ウェザーニュース」(http://wni.jp)にて確認することができます。開花予想にあたっては、過去6年間、一般の方から寄せられた120万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な“観察リポート”、先週全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“日本の桜”を楽しんでもらうことを目的としています。
西日本や東日本の太平洋側では葉桜が目立つようになり、すでに今年は桜のシーズンを終えた所が多くなりました。現在、満開を迎えているのは北陸地方や関東北部などです。東北地方南部や信越地方でも桜の生長が進んで、今週は満開を迎える所が多いでしょう。東北地方北部から北海道は昨年よりもつぼみの生長が遅れていて、ここ5年の平均と同じくらいかやや遅い開花となりそうです。
3月13日に熊本県で桜全体のうち2割以上の桜が一輪開花以上の状態になり、全国で最も早く桜の開花シーズンに入っていることが分かりました。翌3月14日には福岡県も開花シーズンに突入しました。その後3月20日から22日にかけて西日本、東日本では開花した桜が一気に増え、3月20日は大阪、3月21日は愛知、3月22日は東京でも開花した桜が全体の2割を超えて、各地で開花シーズンを迎えました。4月に入ると桜の開花前線は関東北部から北陸地方に達し、4月8日にはとうとう福島県も開花シーズンイン、東北地方も南部から桜の開花シーズンに入っています。
| 都道府県 | 開花実況 | 満開実況 | 都道府県 | 開花実況 | 満開実況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 0.0% | 0.0% | 福島 | 69.2% | 10.3% |
| 青森 | 0.0% | 0.0% | 新潟 | 46.2% | 2.6% |
| 岩手 | 0.0% | 0.0% | 富山 | 100.0% | 73.3% |
| 宮城 | 18.8% | 6.3% | 石川 | 100.0% | 77.8% |
| 秋田 | 0.0% | 0.0% | 福井 | 100.0% | 80.0% |
| 山形 | 0.0% | 0.0% | 長野 | 72.7% | 15.2% |
~つぼみ調査による全国の桜の生長状況~
第七回つぼみ調査の結果、北陸、甲信地方のまだ咲いていないつぼみは、開花直前のものがほとんどであることが分かりました。東北地方は南部で変化が大きく「先がピンク」から「花びら見えた」が約半数を占め、開花目前のつぼみが増加中であることが分かりました。東北地方北部でも3割が「全体が緑に」なっていて、つぼみの生長が加速していることが感じられます。ただ、東北地方は南部、北部とも昨年の同じ時期に比べると生長のしかたはゆっくりであることも判明しています。また北海道では「先が黄色」のつぼみが先週より10%増加しましたが、それでも昨年よりは遅めであることが分かりました。
北陸地方 ![]() |
東北地方 ![]() |
北海道 ![]() |
*つぼみ調査について
当社では、先週の4月8日~10日の期間、全国の桜の生長状況を調べるため、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査は、つぼみの状態を細かく把握することで、より精度の高い開花日を予報することができます。つぼみ調査におけるつぼみは“日当たり”、“枝”、“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さくて硬い、先が黄色に、先が緑に、全体が緑に、先がピンクに、頭が分かれ始めた、花びらが見えた)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、毎週月曜日に最新の予想として発表していきます。
~開花に影響する気温の推移と予測~
<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年は、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていると分析しています。東日本、西日本の太平洋側を中心に例年よりやや高めになりましたが、桜の開花に大きな影響を与えるものではないと予想しています。ただし休眠打破と気温の関係から、昨年同様に九州地方では南部より北部の方が桜の生長が早くなることも想定されました。
<「生長期」 2月後半以降の実況と予測>
2月後半は西日本、東日本の南を低気圧が周期的に通過するようになり、北日本では冬型の気圧配置が緩む日が多くなりました。低気圧の通過する前には気温が上がることがあり、気温の変化が大きくなりました。3月に入ってからしばらくは全般に気温は高めで推移しましたが、3月7日前後と3月23日前後からは上空の寒気が強まって、寒の戻りがありました。この後は日本付近を高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は周期的に変わりました。このあと日本の南の海上で前線の停滞することが多くなり、西日本、東日本は雲の広がることが多く、気温はあまり上がらない日が多くなりました。この先も気温が低めの傾向となるため、桜の生長が足踏みする時期があることが想定されます。なお、この先の気温傾向に予報と大きな差異が現れた場合には、予報よりも開花日が前後する可能性もあります。
~4月5日発表の桜開花予想との相違点~
北陸地方や甲信地方ではまだ咲いていない桜の多くは開花直前であることが分かりました。また、北日本はつぼみの生長がやや遅い傾向が続いていることが分かりました。この結果に加えて最新の気象実況、予想に基づく解析も含めて総合的に判断した結果、北日本ついては第六回発表よりも開花時期を同じか1日程度遅らせています。また、そのほか最新の情報から各地域の開花状況の見直しを実施しています。
下記の各県の予想地点は、全国660箇所の名所から各県1つをピックアップしたもので、その他の予想地点は、インターネットサイト、または携帯サイトにてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。URL: http://weathernews.jp/sakura/
| エリア | 都道府県 | スポット名 | 開花(1輪) | 5分咲き日 | 満開日 | 桜吹雪 予想日 |
昨年開花 ※1 | 5年平均 開花 ※1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | 函館五稜郭 | 4月30日 | 5月3日 | 5月5日 | 5月8日 | 4月28日 | 4月29日 |
| 北海道神宮 | 5月3日 | 5月6日 | 5月8日 | 5月11日 | 5月1日 | 5月1日 | ||
| 東 北 | 青森 | 弘前公園 | 4月24日 | 4月27日 | 4月29日 | 5月2日 | 4月16日 | 4月22日 |
| 岩手 | 岩手公園 | 4月20日 | 4月23日 | 4月26日 | 4月29日 | 4月12日 | 4月17日 | |
| 宮城 | 白石川堤 | 4月12日 | 4月15日 | 4月18日 | 4月21日 | 4月6日 | 4月8日 | |
| 秋田 | 檜木内川堤 | 4月25日 | 4月28日 | 4月30日 | 5月3日 | 4月18日 | 4月23日 | |
| 山形 | 霞城公園 | 4月12日 | 4月15日 | 4月18日 | 4月21日 | 4月10日 | 4月14日 | |
| 福島 | 三春滝桜 | 4月14日 | 4月17日 | 4月20日 | 4月23日 | 4月9日 | 4月13日 | |
| 北 陸 | 新潟 | 県立鳥屋野潟公園 | 4月12日 | 4月15日 | 4月18日 | 4月21日 | 4月5日 | 4月7日 |
| 富山 | 松川公園 | 4月1日(開花) | 4月7日 | 4月7日 | 4月14日 | 3月30日 | 4月2日 | |
| 石川 | 兼六園 | 4月5日(開花) | 4月6日 | 4月7日 | 4月13日 | 4月2日 | 4月4日 | |
| 福井 | 足羽山公園 | 4月5日(開花) | 4月7日 | 4月8日 | 4月15日 | 3月31日 | 4月4日 | |
| 長野 | 高遠城址公園 | 4月5日(開花) | 4月8日 | 4月10日 | 4月13日 | 4月5日 | 4月10日 |
当社が独自に2月1日から2月7日まで実施した桜調査の結果によれば、『一輪咲く』時期が従来の開花の定義の『五、六輪咲く』に比べてニーズが高いことがわかりました。このため、ウェザーニューズでは桜の開花日の定義を『その木に一輪以上の桜が初めて咲いた日』と今年から再定義し、ウェザーニューズの発表する桜予測についても、この定義に準じる形で発表を行います。なお、公園内など、ある一定範囲の開花の定義は、そのエリアの桜が開花(一輪開花)するピーク日を算出しています。開花の確認は該当施設の管理者等による開花の判断があったかどうかを基準と致します。
※1)5年平均開花、昨年開花は今シーズンより定義の変更となるため、推定値によるものです。
当社では、今シーズンの桜の開花予測にあたり、下記の4つの視点で分析し、予測を行っています。
(1) サポーターリポートの分析
当社では、桜が“つぼみ”の段階から“開花”を経て“葉桜”になるまでの過程を、全国各地の一般の方(サポーター)と共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は約17,000人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去6年にも及ぶ全国のきめ細かな地点における120万通以上の開花情報が蓄積されています。今年はこれら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化し、分析することでピンポイントにおける予測に活用しています。また、今後発表する予測に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて予測を行います。
(2)暖冬の統計データを分析
桜の開花日を予測する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な予測が難しくなってきました。当社では各地点の予測にあたり、気温の上昇傾向にある20年の統計データを基本として、更に30年の統計データなどを応用分析し開花の予測をしています。
(3) 開花に影響する気温の推移を最新の気象データをもとに予測
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降の暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また開花を促す3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長を促されて桜の開花が早まる傾向があります。
(4)全国660箇所の桜の名所への取材データ
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660ヶ所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。この660ヶ所へは、毎日、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査、携帯サイト、インターネットサイトに更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析、この度の開花予測に反映しています。
ニッポンの春を告げる象徴とも言える桜開花情報は、日本人にとって特別な意味をもつ重要な情報と考えています。当社では、これまでも桜を楽しんでいただくために常に利用者の要望を反映させた情報提供を行ってきましたが、今年行った利用者約6万人への桜に関する調査を通して、まだ実現できていない様々なニーズがあることが分かりました。今年から気象庁の開花予想が取りやめられ、また新たに始める企業も増え、これまでの桜情報の在り方が変わろうとする時期を迎えています。多くの情報源から、利用者が能動的に自分にあった情報を入手できる環境が整っていくことは、一般の利用者をはじめ、桜のイベント等に携わる自治体や企業にとっても有益なことと考えています。当社では、6年前から利用者がただ情報を受け取るだけでなく、自らが参加し、その主体性を通じて、より桜を楽しんでいただく桜情報を創ってきましたが、今後は桜を楽しむ日本人すべてに利用いただける情報を目指してサポーターとともに取り組んでいきます。
※2桜調査結果は、当社のHPにあるニュースセンターからご確認いただけます。
世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。