発行日 : 2010年04月08日

ウェザーニューズ 桜開花予想的中率結果

  • 2万人の観察リポートの活用で的中率(誤差2日以内)は74.7%
  • 参加者が最も多かった東京は88%と昨年より精度向上に成功
  • つぼみの足踏み状態の見極めが来シーズン以降の課題に


株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は今年の桜シーズンにおける開花予想の結果をまとめ発表しました。開花予想の結果は、既に開花し、お花見シーズンを迎えている西日本、東日本(関東、東海)のエリアが対象で、先月の3月1日に発表した第1回桜開花予想から分析し、まとめたものです。

今年の冬から春にかけての天候は全般に寒暖の差が大きく、春の空気感に包まれても、真冬の寒さに逆戻りといったことが度々ありました。この影響を受けて九州北部や四国西部では、二年続けてのかなり早い開花となり、一方で開花してからの寒の戻りによって、なかなか満開まで進まないといった傾向が現れました。その結果、例年よりも桜の時期を長いと感じられる年になりました。特に桜の開花直前に寒の戻りに見舞われたエリアでは、桜のつぼみも一気に膨らんだ後に数日間も同じ状態で足踏みするなど、桜の生長を読みにくい年でした。当社では、2月中旬から利用者と共に、桜シーズンをより楽しんでいただくため、一本の桜を観察する「さくらプロジェクト」を実施しています。「さくらプロジェクト」への参加者は現在、全国で2万人以上おり、日々桜の観察リポートを送っています。当社では、これらの観察リポートに加え、通常の桜開花予想に用いる気温の予測モデルや、毎週桜の木のつぼみの状態を調べる“つぼみ調査”などを実施し、より正確な開花予想に挑みました。その結果、誤差2日以内における開花予測の的中率は対象地域の平均で74.7%(昨年71.5%)、参加者が最も多かった東京都では88.0%となり、昨年の85.8%を上回ることに成功しました。「さくらプロジェクト」への参加者が昨年に比べ大幅に増加し、ほとんどの地域で開花における予想精度が向上しましたが、一方で、開花から満開までの日数の見極めは「つぼみ調査」を十分に活用することができない面もありました。「さくらプロジェクト」の参加人数が少ないエリアでは、前年から的中率があまり向上しないなど、来シーズンに向けて課題を確認した年でした。


当社では、信頼ある予想精度に向けて、来年も春を楽しむ企画「さくらプロジェクト」への参加を利用者へ広く呼びかけると共に、お花見に行く近所の公園や桜の名所、また利用者が予想して欲しい桜一本一本など、さらなる検証を実施し、来年の開花予想に活かしていきます。

全国主要都市の予想結果

エリア 予想対象本数 誤差2日以内 誤差1日以内 予想日と開花日
が一致
西・東日本 17,972本 74.7% 59.4% 22.6%
東京都 3,520本 88.0% 60.8% 38.3%
大阪府 1,142本 85.1% 52.9% 31.8%
愛知県 1,119本 71.6% 52.9% 19.9%
広島県 366本 72.2% 48.9% 17.8%
高知県 104本 66.7% 44.4% 27.8%
福岡県 562本 63.8% 46.1% 17.1%

ウェザーニューズの桜開花予想の手法について

当社では、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つ視点で分析し予想を行っています。


(1) サポーターリポートの分析
当社では、桜が“つぼみ”の段階から“開花”を経て“葉桜”になるまでの過程を、全国各地の一般の方(サポーター)と共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。今年は約20,000人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去6年にも及ぶ全国のきめ細かな地点における120万通以上の開花情報が蓄積されています。今年はこれら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化し、分析することでピンポイントにおける予想に活用しています。また、今後発表する予想に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて予想を行います。



(2) 暖冬の統計データを分析
桜の開花日を予想する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な予測が難しくなってきました。当社では各地点の予想にあたり、気温の上昇傾向にある20年の統計データを基本として、更に30年の統計データなどを応用分析し開花の予想をしています。



(3) 開花に影響する気温の推移を最新の気象データを活用
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降の暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また開花を促す3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長を促されて桜の開花が早まる傾向があります。



(4) 全国660箇所の桜の名所への取材データを活用
当社では、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660ヶ所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。この 660ヶ所へは、毎日、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査、携帯サイト、インターネットサイトに更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析、この度の開花予想に反映しています。



株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。